令和6年度・社会保障費用統計
年金・医療・介護に、ひとり1日いくら渡っているか
=給付費 138兆3,019億円÷人口 1億2,305万人÷365日
≒ $20.34 / 1人 / 1日 米ドル
国の一般会計は1日 2,793円でした。 年金・医療・介護には、それより大きい 3,079円が渡っています。 1950年度からの73年で、1人あたり748倍になりました。
入ってくるお金(財源)
155兆6,896億円 / 年色の帯か項目名をクリックすると、その中身が開きます
- 1,849円/日83兆426億円・53.3%
- 働く人と雇い主が納める分
- 1,300円/日58兆4,059億円・37.5%
- 国と地方が税から入れる分
- 資産収入
- 165円/日7兆3,940億円・4.7%
- 積立金の運用など
- そのほか
- 152円/日6兆8,471億円・4.4%
出ていくお金(給付)
138兆3,019億円 / 年色の帯か項目名をクリックすると、その中身が開きます
- 年金
- 1,288円/日57兆8,528億円・41.8%
- 老齢・障害・遺族の年金
- 医療
- 998円/日44兆8,055億円・32.4%
- 医療保険・後期高齢者医療などの給付
- 794円/日35兆6,436億円・25.8%
- 介護・子育て・生活保護・障害福祉など
社会保険料は、国の税収とほぼ同じ大きさです。国に納める税は1日 1,864円、 社会保険料は1日 1,849円。 「税金の使いみち」のページだけを見ると、納めているものの半分しか見えません。
「税金の使いみち」に出てくる年金・医療・介護(1日870円)は、 この中の一部です。国の一般会計から出る分だけで、ここでいう財源の「公費(税金)のうち国」にあたります。 残りは社会保険料と、地方が出す分でまかなわれています。2つを足さないでください。同じお金が両方に現れます。
財源3,466円と給付3,079円が一致しないのは、 集めたお金の全部がその年の給付に回るわけではないためです(年金の積立金へ積む分、制度の運営費など)。色の帯を押すと、中身が開きます。
どう計算したか
138兆3,019億円 ÷ 123,049,524人 ÷ 365日 = 3,079円
- 給付費・財源とも令和6年度(2024年度)の値です。年度ベースなので、暦年の数字とは期間がひと季節ずれます。
- 人口は国勢調査の実測値(2025年10月1日現在)です。
- 渡ったお金であって、自分がもらう額ではありません。全員で割った平均です。 年金を受け取る人と、まだ納めるだけの人では、まるで違います。
- 「介護対策」は「福祉その他」の中に入っています。並べて足すと二重に数えることになります。
どこへ向いているか——6カ国とくらべる
同じ1人1日あたりで、社会保障の向きを6カ国で並べます。 国立社会保障・人口問題研究所が国際比較に使っている顔ぶれに合わせ、 数字はOECDから直接取りました。
日本の合計は3,012円で、 6カ国で6番目——いちばん小さい額です。 「高齢者に偏っている」とよく言われますが、高齢・遺族に渡る額そのものは6カ国で5番目で、多いほうではありません。 家族・子育ては240円で5番目。 いちばん多いスウェーデンの42%です。
社会保障ぜんぶ
公的な社会支出の合計。1人が1日に受け取る額
- 1ドイツ20214,913円
- 2フランス20224,610円
- 3スウェーデン20214,492円
- 4アメリカ20233,917円
- 5イギリス20223,349円
- 6日本20223,012円
ここから下の6つは、すべて同じものさしで測っています(いちばん長い棒 = 2,029円)。上の合計だけは別のものさしです。年は上と同じです。
高齢・遺族
老齢年金、亡くなった人の家族への年金、高齢者の介護・施設
- 1フランス2,029円
- 2ドイツ1,978円
- 3スウェーデン1,757円
- 4アメリカ1,526円
- 5日本1,144円
- 6イギリス1,100円
保健・医療
医療保険などの公的な負担
- 1アメリカ1,851円
- 2ドイツ1,701円
- 3フランス1,361円
- 4日本1,330円
- 5イギリス1,305円
- 6スウェーデン1,187円
家族・子育て
児童手当、育児休業給付、保育・幼児教育
- 1スウェーデン567円
- 2ドイツ450円
- 3フランス386円
- 4イギリス273円
- 5日本240円
- 6アメリカ125円
障害・傷病
障害年金、労災、傷病手当、障害福祉サービス
- 1スウェーデン555円
- 2ドイツ333円
- 3フランス270円
- 4イギリス248円
- 5アメリカ168円
- 6日本150円
仕事
失業給付と、仕事につくための訓練・支援
- 1ドイツ335円
- 2フランス320円
- 3スウェーデン272円
- 4日本58円
- 5アメリカ39円
- 6イギリス11円
住まい・その他
住宅手当、生活保護などの最低限の暮らしを支える給付
- 1イギリス412円
- 2フランス244円
- 3アメリカ208円
- 4スウェーデン155円
- 5ドイツ116円
- 6日本90円
- 年が国ごとに違います。OECDに届いている最新の年を使っているためで、 いちばん上の「社会保障ぜんぶ」に国ごとの年を書いてあります。 物価はそれぞれの年の購買力平価で日本の物価に直しています。
- 公的な社会支出だけです。企業や個人が任意で入る保険は、 国によって制度の切り分けが違うので入れていません。
- このページの前半(社会保障費用統計)とは定義が少し違うので、日本の合計も少しずれます。
ほかの国とくらべる
同じ「1人1日あたり」で、OECDの40カ国と並べられます。 国際比較にはOECDの社会支出データベースを使っています。国内向けの「社会保障給付費」とは 施設の整備費などの扱いが違い、数%ずれます(日本の2022年で2.2%)。
出典
- 国立社会保障・人口問題研究所 令和6年度 社会保障費用統計 第8表 社会保障給付費の部門別推移1950〜2024年度・億円・年度ベース。「福祉その他」の内数として「介護対策」
- 国立社会保障・人口問題研究所 令和6年度 社会保障費用統計 第14表 社会保障財源(ILO基準)の項目別推移1951〜2024年度・億円・年度ベース
取得日 2026-09-14